ある日の夕方

夕焼けがあまりにも美しく、休館日のこの日は散歩にでかけました。
坂道を下ると、海だけの景色が広がります。この景色は言葉では形容できません。お伝えする言葉があるとすれば、「ひたすら号泣」これに尽きます。

私たちは自然に生かされ守られている。それを実感できる景色とパワーが、ここ男鹿半島にはあります。体の中から湧き上がる、底しれぬ男鹿のパワーを感じに、ぜひ帝水にお越しください。

スタッフ一同最高の真心で、本日もお客様をお迎え致します。いつも変わらぬご支援、ありがとうございます。

今できること

ありがたいことに、ただ今多くのご予約を頂戴し、ご希望のお日にちに予約が取りづらい状況となっております。帝水のおもてなしに期待し、ここからの景色の中で2日間過ごすことを心待ちにしているお客様が沢山いらっしゃる事を、日々実感しております。

わたしたちが帝水を守る意味、それは2つあります。
一つはここに泊まりたいと思っている、またはこれから思うであろう、すべてのお客様のため、そしてもう1つは男鹿半島を元気にするためです。ただただその思いだけで、ここを経営しております。

帝水は新館といっても築20年以上経過しております。設備の劣化、塩害・風害による様々なトラブルに見舞われます。また敷地と建物が広いため、草刈り、窓拭きなどの作業を限られた時間とスタッフで行うことは、大変に厳しいものです。しかしながら、私たちは共通して、「男鹿が好き、男鹿を守りたい。たくさんのお客様にこの景色を見て感動して頂きたい。」そう思い、その気持をモチベーションに日々奮闘しております。

お客様が気づかれる設備の古さや不具合は、私たちも把握していることがほとんどです。日によって、シャワーの出が悪かったり、水しか出ないこともあります。直したいのはやまやまですが、今すぐに着手できないのが現状です。また作業が追いつかず、雑草が少し目立つこともあります。

そこで私たちは考えます。今私たちに出来ること。

それは、帝水に来館くださるお客様に対して、本物の真心でおもてなしすることです。お金儲けのためだったら、もうとっくに帝水は閉館しています。でもそうではない、真剣にここを守り、お客様に心から来てよかったと思っていただきたい。その本気の気持をお客様に届けること、それが私たちが今、確実にできることだと思っています。

完全ではない状況にも関わらず、多くのお客様が喜んでくださり、私たちの接客を褒めてくださいます。お客様の「ありがとう。」これだけで前を向くことができます。

ご来館頂き、さらに労いの言葉をかけてくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そしてまた、一緒に頑張ってくれるスタッフの皆さんに感謝します。

旅館業の1日は、そうじに始まりそうじに終わります。今日もスタッフ一同、心を込めて清掃致します。帝水に関わる全ての皆様に御礼申し上げます。

ありがとうございます。